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 地域のかかえる問題の共感による解決をバイオ資源循環で!
 
【NPO法人日本リサクルネット設立の背景】
 滋賀県内での食品廃棄物の発生量は214,000tで,そのうち堆肥化されているのは14.5%,30,999tである。2001年には食品リサイクル法が制定され,滋賀県でも食品廃棄物のリサイクルの取り組みがすすめられている。 その一つが,NPO法人日本食品リサイクルネットワーク関西支部の活動である)。
 
【NPO法人日本リサイクルネットワーク関西支部設立の経緯】
 2001年の食品リサイクル法の施行を受けて,2002年には食品リサイクル機器メーカーなどが中心になって「食品リサイクル機器連絡協議会」が設立され,同協議会・システム委員会会員の総意と検討のもとで,2004年8月NPO法人日本食品リサイクルネットワークが設立された。関西支部は,2006年4月には近江八幡市を拠点に活動をスタートしている。
 
【活動内容】
 滋賀県内25の事業所(社員食堂,病院,食品スーパー,和菓子,レストラン,ホテル等)から食品廃棄物を収集し,「たんぽぽ村」と呼ばれる農家6軒(滋賀県内4軒,兵庫県2軒)に有償で提供し,堆肥化して「環境こだわり農産物」等の栽培に活用している。そして,そこで生産された環境こだわり農産物を,食品廃棄物を排出した事業所に紹介し,社員食堂などの安全・安心な食材として活用されている。

 

 

【活用事例】
 守山市の弁当会社「株式会社一番」と「近江たんぽぽ村」の株式会社近江園田ふぁーむ(近江八幡市野村町)を訪ねた。 株式会社一番では,地域の企業等にお昼の弁当を配送していて,月に約20t,年間約240tの生ごみが出るが,このうち2/3を飼料化し,残り1/3を堆肥化し,100%利活用している。
 
【堆肥化の第1次工程】
 昼過ぎに回収されてくる弁当箱と残飯を仕分け,調理の過程で出てくる残渣(野菜くず)と合わせて,生ごみ内の異物(箸,バラン等)の除去,粉砕,乾燥,堆肥化の工程を実施し,工場内に一時保管する。これが第一次加工処理である。
 生成物は月2回,近江たんぽぽ村(園田農園)が引き取りに来る。 園田農園は,株式会社一番のほか,近江八幡市総合医療センター,パナソニックホームアプライアンス社,パナソニック流通研修所,旭化成,積水ハウス,都賀山ホテル,日本精工,イオン櫻井店,日本観光開発(スエヒロ,ゴルフ場,サービスエリア)などから食品廃棄物の一次処理加工品を年間約20トン回収している。
 
【園田農園~えんこう米】
 株式会社近江園田ふぁーむの代表の園田耕一氏は,1981年に就農し,「お客様に一つ上のご満足を届ける」を経営理念として,はやくから有機資材(鶏ふん等)で栽培するなど環境と品質にこだわった農業に携わってきた。作付面積は140haで,水稲(44%),大豆(28%),麦(28%)を生産している。
 

【堆肥化の第2次工程】

 回収されてきた食品生成物は,株式会社園田ふぁーむ内で一時保管して,異物除去,混合・調整,量の計測,容器づめをおこなったのち,農地還元している。
 こうして作られた米は・特別栽培米「えんこう米」(商標登録済み)として販売されている。また,園田農園で生産された農産物は,パナソニックをはじめとする企業の社員食堂でも提供されている。

 

 

NPO法人 概要

 

【定款】

この法人は、事業系及び家庭系食品残さ等を生ごみ処理機にて処理した一次生成物を農業利用先(堆肥化や肥飼料化の原料として有効活用する生産農家や一般家庭)と生ごみ排出者とのパイプ役となり、それにより栽培された有機農産物の紹介・斡旋を通じて環境にやさしい循環型社会づくりの実現に向けた貢献と、他のNPOと協力しながら食の安全や食育の啓蒙活動、及び地域社会における環境教育に寄与することを目的とする。

 

【活動分野】 社会教育、環境、経済活性化

 

【認証年月日】 所轄庁2004年7月30日

 

【 主たる事務所の所在地】245-0061 横浜市泉区和泉町133-1-102

 

【備考】従たる事務所の所在地: 〒523-0031滋賀県近江八幡市掘上町2-6

NPO法人日本食品リサイクルネットワーク関西支部支部

副理事長兼支部長 吉田栄治

 

 

 

 

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